jam

□少女金魚
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いつだか見たアニメにも、こんな感じのがあった気がする。


いちにのさん、で、飛び込んではおちる。





ゆったりと水底を目指す身体は、きっと誰かに呼ばれていたんだ。
















「………」

「…オーイ、何呆けてんだ」


「…ああ、ちょっとした衝撃的な台詞に一瞬頭ブッ飛んでた」

「そーかィ、まァそうだよな。いきなり自分死んでますだなんてそうそう信じられるわけが」


「さっきの台詞、偉い人から怒られたりしませんよね?」

「ええええそっち」


「てゆうか寧ろもう一回お願いできます?トんでたお陰でよく聞こえなかったんで」

「オマエハ、モウ死ンデイル」


「何でカタコト?まーいいけど。ってかわたし死んだのマジでか」

「さっきからそう言ってんじゃん。馬鹿ですかお前馬鹿ですか」


「んだとコラ馬鹿ってゆー方がバカなんですぅ」

「やんのかコラ」


「やんねーよボケ。
ってか何、わたしが死んだとしてアンタは一体何」

「つーかオメーもっと何かあんだろ。
キャーどうしよーとか、イヤー怖いとか」


「何この天パ。女に夢見すぎだキショイ」

「酷ッ!!」


「――別に自殺しようと思ってたわけじゃないんだよ?」

「じゃあ何、お前は無意識にフェンス乗り越えたとかそーゆう話なんですか」


「まあそうね」

「うわー何コイツ。頭が可哀想な子だったのね」

「うぜえ」





「んで、アンタ誰なのよ」

「俺?坂田銀時ってーの。ヨロシクね」


「突如人の死後の世界に登場した人物とヨロシクできるか。しかも天パの」

「おま、ちょ、今の台詞は全世界の天パを敵にしたね。もうコレ天パ業界で生きてけないね」


「天パ業界って何だよ」

「世界の理だよ」


「頭大丈夫?あっ、大丈夫じゃないのか天パだもんね」

「うぜえ」





「まァよーするにアレだよ。言うところの天使みたいな」

「アンタみたいな汚れた(頭部の)天使なんかいてたまるか」


「オイオイオイオイ今何つった?()の中も聞こえてっかんな、俺地獄耳だから」

「地獄耳の天使とかどんだけだよ。神の使いならもっと心に余裕を持て人に優しくなれスリーピース!」


「今さらスリーピース?」

「マイブーム」


「天使なんてな、結局現世に未練を持つ魂の尻叩きに行ってやる掃除屋みたいなモンなんだよ。
コレでおまんま食ってんだ、ボランティアじゃねーわけ」


「えー知りたくなかったそんな事実。
てゆうか迎えに来てくれるならブリーフの十護のが良かった。ソウルソサエティに行きたかった」

「んだよアイツの何がいいんだよ。
何かデカい刀ブン回してるだけだろ。目つきとか悪いだろ」


「どーせオメーなんて十護には勝てねーんだよ。
悔しかったらその頭コテで真っ直ぐにしてオレンジにカラーリングしてみな」

「うぜえ」










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