猫のシッポ

□猫と白衣と独占欲と
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「ほら、早く言えよ」

「んっ・・・智久っ、あっ・・・!お願・・・っ」

「ん?」

ふぅって肌に息を吹きかけられるだけで身体が反応してしまう。

「ひゃあっ・・・あっ、白衣、貸して下さ・・・あぁっ!おねが、しますっ・・・んやぁっ」

玉ちゃんを見ると、熱のこもった目でこっちを見上げてる。

ふって笑ったかと思うと、枕にしてた私の両足を左右に開いた。

「ひゃっ!?智久っ?」

「白衣だけでいいのか?」

穿いてたスカートをめくりあげられ、そこに顔を近づける玉ちゃん。

「こんなにいやらしい匂いしてるココ、放っておいてもいいんだな?」

その言葉に。

その視線に。

滅茶苦茶にして欲しいって願望が頭をもたげる。

「もう濡らしてんだろ?七緒は淫乱だもんな」

太腿の内側を撫で擦られて、ビクビクと腰が跳ねた。

「ほら、お願いだろ?ちゃんと言えよ」

見上げられてるのに、見下ろされてる感じがするのはどうしてだろう。

支配されてると感じるのは、どうしてなんだろう。

それが心地良いと感じてしまう私は、もうどっぷり玉ちゃんに溺れちゃってるんだ。

「あ・・・お、願い・・・智久っ、触って・・・っ」

「触るだけでいいのか?」

「・・・っ」

他に何て言えばいいのか解んない。

泣きそうになりながら玉ちゃんを見ると、ふって顔をほころばせた。

「今日はそれで許してやるよ。七緒のお願いも聞けたし」

もしかして玉ちゃん初めからそのつもりで?

疑問は、言葉にはならなかった。

「あっ!やぁっ・・・あ、あっ・・・智久っ」

いきなり広げた両足の間に顔を入れられ、その中心に玉ちゃんがむしゃぶりつく。

「はっ、やぁらし。こんな濡らしちゃってんだ?」

「ふぅっ・・・んっ、あっ・・・やぁっ!」

「やじゃないだろ?ほら、こんなぬるぬる」

クリ○リスを責められて、身体が嫌でも反応してしまう。

どうしよう。

もう、欲しくて堪らない。

「あっ、智久っ・・・お願っ、欲しい・・・っ」

「ああ・・・」

掠れた声が聞こえたと同時に捻じ込まれる太いもの。

ソファの上で、挿入と同時に仰向けに寝転がされた。

「ふぅんっ・・・!んっ・・・ちゅっ、んぅっ」

苦しいくらいのキスをされ、腰を振って下半身からの刺激を得ようとする。

シャツをたくし上げられ、痛いくらいに胸を揉まれた。

「ひぁっ・・・智久っ智久っ!」

「ああ・・・はっ・・・イイか?」

玉ちゃんはいつも「イイか?」って聞いてくる。

私は無我夢中で頭を縦に振るしか出来ない。

口からは意味のない喘ぎ声だけが発される。

「あっ・・・ひゃぁんっ!やぁっ・・・もっ!」

「っ・・・イクのか?」

「んっ!ダメっ・・・も・・・智久っ」

目の前の玉ちゃんの目が、くらくらするくらいカッコよくて、自分からキスをねだってしまう。

「ふっ・・・んぅんっ」

「七緒・・・っ俺も・・・っ」

余裕のない玉ちゃんの声。

その声だけで、私の熱は一気に上り詰めて。

「あっ!あひゃぁっ・・・やあぁっ!」

びくっびくって身体が痙攣して、それを抑えるように玉ちゃんがぎゅうって抱き締めてくる。

それすら感じてしまって。

「んっ・・・智久・・・」

「七緒・・・」

目尻に溜まった涙を玉ちゃんがキスで吸い取ってくれる。

ああ、愛されてるんだなぁって思う瞬間。

「悪い、我慢出来なかった」

ごめんって笑う玉ちゃんの顔がほんとに申し訳なさそうで。

笑ってそのまま玉ちゃんの胸に顔を埋めた。

「あ、でも白衣は貸さねぇから」

え?

「な、何でっ!?」

がばって玉ちゃんの胸から顔を上げると、玉ちゃんが額にキスをした。

何、この誤魔化すようなキスは!

「絶対汚さないし、ちゃんと返すよ!?」

それにお願いだってちゃんとしたじゃん!って詰め寄ると、玉ちゃんがそれとこれとは違うとかって言い始めた。

何がどう違うのって言おうとした口を塞がれて。

結局また身体に熱をともされて、うやむやにされてしまった・・・。
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