ロンドンの恋人たち

【V】
1ページ/20ページ





Imperfect boy& girl






英語は、
そこそこ話せるようになり、

私は、
イギリスで、
二度目の夏を迎えた。


つまり、
もうすぐ、トムと付き合い始めて、
1年目になるのだ。






白いブラウスに、
赤いネクタイ。
チェックのプリーツスカート。
は、私の通う学校の制服。
トムの母校でもある、
学校の制服。
私は、毎日この制服を身にまとい、
通学している。


今日も、
外は、とても暑い。
歩いてるだけで、
じりじりと、
額に汗が滲む。

手の甲で汗を拭い、
涼しさを求めて、
目の前にある、
モールに入った。

モールの中は、
クーラーが効いてて、
とても涼しくて、
汗がすうっと、引いていく。


「あ・・・そうだ!」


Tシャツと、
タンクトップを買おう。

私のクローゼットには、
あまり洋服が入っていないのだ。
(スーツケースの中身を、本で埋めてしまったせい。)


数ある物の中から、
乙女チック≠ネ、
タンクトップを見つけた。

白くて、肩の部分に、
小さなレースのような物がついているし、
胸元にプリントされている英文は、
ラメピンク。


_________可愛い・・・かも!


私じゃ、
似合わないかもしれない。

だけど、

この乙女チック≠ネ、
タンクトップを数秒後には、
レジに持って行っていた。

なんとなく、
こういう乙女チック≠ネ、
服を着たら、
トムの目に、
止まってくれるかなと。


________次は、Tシャツ!



ラベンダー色の紙袋を、
手からぶら下げ、
次のショップへと、
足を向けようとしたが、

ふと、

ある物

に、視線が止まったのだ。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ