ロミオとジュリエットな魔法使い__Secret love__
□
【3th Secret love】
1ページ/22ページ
3th Secret love
君が愛しくてたまらない。
僕はジングウジを、求める。
何度も何度も。
今日もこうして、
僕らは肌を重ねた。
「ジングウジ・・・?」
「ぅん?」
「起きてたか?」
「ええ。」
僕は、目をこするジングウジを抱き寄せ、
額に唇を落とした。
「「・・・・・。」」
そうすると、ジングウジは僕を見つめて、
ぎこちない手つきで、僕の頬と髪に触れる。
そんな君が可愛らしくて、愛しくて、
もっと強く抱き締める。
「そろそろ私、行かなきゃ・・・。」
僕の腕の中からすり抜けたジングウジ。
「泊まって行かないのか?」
___明日から休日なのに。
「ええ。ハーマイオニーが心配するわ。それに・・・・・・、」
そこまで言うと、
ジングウジは口を閉ざし、ブラウスに腕を通した。
___わかっているさ。
『ハリーも』って、言うんだろ?
そうだろうな。
ポッターだって、ジングウジにお熱だから。
「途中まで送るよ。」
僕も、脱ぎ捨てたYシャツを拾って腕を通した。
「大丈夫よ。まだこの時間なら平気!」
ジングウジは、
ネクタイを締めながら振り返って、
僕に微笑んだ。
「・・・・念のためにコレ、貸すから持って行け。」
『じゃあね』と、言いかけたジングウジに、
父上からお借りしている、マルフォイ家の透明マントを手渡した。
「ありがと。」
ジングウジは、僕から透明マントを受け取ると、
ドアノブに手をかけた。
___まだ、行かないでくれ。
そんなことは言えるわけがないけど、
僕は、背後からジングウジを抱き締めた。
「・・・マルフォイ?」
ジングウジが驚いて、
チョコレート色の瞳を見開いている。
「「・・・・・・。」」
けれど、ジングウジも僕の背中に腕を回して、
抱擁に応えた。
柔らかな長い黒髪。
甘い香り。
小さな体。
抱き締めると感じる。
ずっとこうしていられたらと。
僕の腕の中からすり抜け、
連中共の所になんか行くなと。
無理なことだとは、わかっている。
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ