夢小説 SD


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床に置きっぱなしの鞄の中からバイブ音が漏れていることに気づき、
流川はベッドから立ち上がると、中身がほぼ空っぽである鞄から、
自分の携帯を引っぱり出した。



_______藍沢だ!




メールボックスを開かなくても確信できた。
あのメモに、自分のメールアドレスを書いておいた。
それは流川自身が
琴美のメールアドレスを知りたかったからでもある。
(勿論、琴美のことを、心配してでもある。)





______やっぱり




☆マークだの、顔文字だの、
男なら面倒で使わない。




「・・・ったく」




ひそかに好きなクラスメイトからのメール。
本当は嬉しくて、その嬉しさを堪えるかのように、唇を噛みながら、
カチカチと返信用のメールを打った。
流川の携帯はストラップなどの無駄なものなどが、一切ついていないが、
居眠りをしたまま自転車を漕ぐせいで、
ポケットから落っことした時の傷が、あちこちにある。


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20:30

件名:無題
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本文:

別に平気。

俺の番号は、
080-XXXX-XXXX


-END-



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