Novel
□無くなった鍵
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「うわ!!?何するんだよ、達夫!!」
慌ててぼくは達夫を退けた。そして、ポケットから砦の鍵を出した。達夫が覗き込んで来た。
「ん??何だ??鍵か??」
「あぁ、とり…家の鍵なんだ。」
砦の鍵を良いかけて言った。ふーんと達夫が言うとぼくと達夫の前に一人の男が現れた。…創也だ。
「何しているんだい??内人君、達夫君」
「あぁ、創也か。秘密の話だよ、な!!」
「え…あ…あぁ…」
ぼくは慌てて頷いた。創也がムスっとした顔になった様に見えた。
「ぼくは帰るよ、じゃあ」
と言うと創也はにこっと微笑み去って行った。