番外編

□出逢い
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王都レグヌム、工業地区の、とあるマンホールの下。
流れる下水の音を聞き流しながら惰眠を貪っていたスパーダは、地上から聞こえてくる声に目を覚ました。


「ンだよ…うっせぇな…」


顔を覆うように被っていたキャスケットを取り去り、不機嫌そうに零す。
後ろ頭を腕の上にのせて、暫く石の天井を睨んでいた。

だが、声はいっこうに遠ざかる様子を見せず。


「…気になって眠れやしねぇ」


若干寝癖のついた頭をぼりぼりと掻きながら起き上がり、キャスケットを被り直す。
そしてそのまま、スパーダは梯子を昇っていった。




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