大型犬注意報

□大型犬注意報1.5
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〓注意報1利央side〓



入学式なんて面倒なだけでついつい眠ってしまっていた。



ぽすっ

「いたっ」

頂点に当たった衝撃で覚醒し手で物体を拾えば、それはゴムボール。


「ちょっとぉ!誰だよボール当てた奴〜!?」


可笑しくない?

周りに聞いてみても目を背けてわからないとしか言わないし!

絶対見つけてやるからなぁ!





それからはボールを握り締めずっと考えていて何時の間にか退場。

歩いていると野球部の先輩達がこっちを見ていて思いっきり手を振った。

和さんはにっこり笑って振り返してくれるんだけど準さんは何か笑ってる…?


何を笑ってんのかわからなくてつい癖で叫んでしまった。

「準さん準さん準さーん!」


無視。

準さんのSっ子め!慎吾さんみたいになっても知らないんだからぁ!

そして慎吾さんを見れば隣には知らない人が座っていた。あれぇ?始まるときはいなかったような気が…。

何時の間に座ったんだろ?じーっと見てるとその人を目が合った。


「………っ」

無造作に伸びた前髪から覗くのはキレのある大きな瞳だった。

先輩達より遙かに低い身長なのに存在感が大きくて、俺の記憶に焼き付いた。


「(何あれチョーかわいいんだけど!いや綺麗?準さんも綺麗だけどあの人もそうだなー)」



それが俺の第一印象だった。


To be continted


 後書き
一話目の利央視点でした。利央の口調わからなーい!全く別人のような気がします。
少しずつ似せていけたらいいなぁ

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