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□Kaleidoscope.
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その感情は時に愛以上のものをもたらす。
不安や葛藤、憎悪とそして涙。
気持ちが通じないことだってある。

でもそれを乗り越えた時、人はそこに何か新しいものを見い出すのだろう。
今の自分たちがそうであるように。


「刹那、今日はどうしたんだ?」

ロックオンがそう言った瞬間、刹那はハッと我に返って顔を明らめる。
今まで自分は何を言っていたんだ、そう思うとこの場から急いで逃げ出したくなった。

「……誰かに嫉妬してた?」

「…………っ別に!!」


言い当てられると動揺を隠せなくなる。
刹那は顔を真っ赤にして、ロックオンが与える羞恥に耐えている。




「…………ソラン」

「………………!」


ロックオンの言葉に、刹那は顔を上げる。
自分の本当の名前。

「ソラン、好きだ、お前だけが」

「……ロック」

「側にいろよ。死ぬまで離さないからな」

「…………」

「死ぬまでお前を抱いてやる。だからソラン…」


ロックオンの瞳が光で揺れる。
光を映しているそれはまるで万華鏡のようで、様々な光を反射していた。
くるくると色が変わる。
その美しい碧瞳には自分だけが映っている。

「一生俺の隣にいろ。離れたりしたら許さない」

そのきつい言葉も、今は全て愛しさに変換される。


「………愛してる」

側にいてくれ

―――――ニール…




二人は再び口付けを交わす。
それは誓いのキスにも近いものだった。
本当のお前が欲しい。
愛してほしい。
側にいてほしい…

まるで欲望にも似た、二人の真の想いがここに通じ合ったのだった。









――――――……



「後ろ、解すぞ。いいか?」

「…………ん」


ロックオンは刹那を上にしたまま、片手を彼の後孔に持っていく。
刹那はロックオンがやりやすいように少し腰を上げる。
刹那が目を閉じると、後孔の中にロックオンの細くて長い指が吸い込まれていった。

「……ぅ…ん…」

まずは2本。
力さえ入れなければ、入っていくのは容易い。
指が入ると刹那の内壁が反応して少しずつ蜜を溢れさせていく。
痛くはない。
ロックオンが刹那との情交の為に、爪を短く切り揃えているからだ。
爪が短くても、ロックオンの手は女性のように滑らかで美しい。
それが自分の中に入ってきているのだと思うと、刹那は気持ちがどんどん高ぶっていく。


「…はぁ……」

ゆっくりと腰を落とす。
刹那の顔が快楽に潤っていく。

「おいおい、まだ2本だぞ。そんな顔してどうする?」

ロックオンは上にいる刹那の様子を見てクスクス笑う。
あまりにも可愛らしくてロックオンは刹那の腰を少し擦ってやった。
しかしそれすらも今の刹那にとっては刺激となるようだった。

「…あっ、ロック…」

「なんだ、2本じゃ足りないか?」

「……んっ、ふぅっ…」

どこか媚びるような刹那の声が、甘い躊躇いを帯びる。
ロックオンはまだ早いと思いながらも指を更に一本増やし、彼の中をゆっくりと掻き回していく。

「……ぁっ、アッ、三…本、入ってる……?」

上の刹那が小さく腰を揺らしながら言う。
後孔を指で犯されただけでも刹那の声は信じられないくらい艶めいたものとなり、その皮膚がしっとりと濡れていく。

「三本。どうだ?四本いけそう?」

ロックオンの腰を掴みながら、刹那は指の動きに合わせて腰を動かす。
どうしても排泄感は消せなかったが、それが新たな刺激となり刹那を追い上げていく。



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