ロク刹 シリーズ連載

□Responsibility ,for V ◇
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人は誰でも、自分の見たいと欲する現実しか見ていないのだという。

じゃあ、今見ている現実は自分が創り出したもの?

こんな未来を、自分は見たかったというのだろうか。


偽りだらけの世界を。
















*



『本当に何も覚えていないの?』

『何とか言ってよ…!!』



最近、艦内の誰もが、俺のことを変だという。理由はわからない。自分自身は何も変わっていない。
ある人は俺を憐れむような目で見るし、ある人は困惑しきった目を向けてくる。

そして先程のアレルヤとの会話。何を言っているのか全く理解出来なかった。
何を覚えているのか、何故覚えていないのか、そんな質問をぶつけてくるばかりで、話の根幹がまるで掴めない。

『せめてロックオンに……』

――――ロックオン?


アレルヤの口から、その言葉が出たときは正直驚いた。
何故俺がわざわざ奴に会いに行かなければならないんだ?
俺は全くわからないといった目でアレルヤを見た。
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