TENNIS2

□電波少女と神の子
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※ほぼセリフのみ





俺の彼女は、はっきり言って電波だ。


どうして付き合っているのか、どこがいいのかと周りに何度も尋ねられるほどにおかしい女子だ。






「よっこらせいいち」

「…なにそれ」

「愛情表現」

「どこが」

「せいいちの辺り」

「…」

「ちなみによっこらの辺りは友情表現」

「……」






「米粒かわいいー萌えー」

「は」

「精市には米粒の良さは一億年経っても分からないだろうね…」

「分かりたくもないよ」

「分かられたくもないよ」






「精市!大変だよ!」

「…今度はなんだい」

「私たちの小指の糸がたるんどる!」

「伸ばせばいいじゃないか。あとそれ、真田思い出すから止めてくれないかな」

「そんな安易に伸ばせたら苦労しないの!あと私も真田なんですけど」

「じゃあキミの兄さんを思い出すから止めてくれ」

「兄は忘れないであげてください」

「あれが義兄になるって事実を忘れたいんだけどな」

「現実を見ろ」

「キミにだけは言われたくないよ」




でも

そんな彼女との会話も空間も嫌いじゃない俺も、相当電波なのかな、なんて。







「精市」

「なに」

「精市のこと、米粒より好きかも」

「ああそう。俺もテニスと焼き魚よりキミが好きだよ」













(あはは、照れちゃう!たまらん!)
(だからそれ止めてって言ったよね)









まさかの真田妹でした
5/13.銀七

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