OTHER

□その彼女、天然につき
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「ザエルアポロー、今の話…聞いてた?」



不満そうな彼女の言葉に、ザエルアポロは試験管を片手に眉間の皺を寄せた。


「どうして僕が君のくだらない話に付き合う必要があるんだ。」


その言葉といかにも嫌そうな顔に、彼女は更に頬を膨らませる。



「失礼な!全然くだらなくないじゃない!」
「十分くだらないだろ。目玉焼きはソース派か醤油派か、なんて。」



「僕は研究で忙しいんだけどね。」と付け足し、彼女を見ると


…意外にも笑顔になっている。



それを見た瞬間、ザエルアポロは「…しまった。」と苦渋の表情を浮かべた。



「やっぱり、話 聞いててくれたのね!じゃあザエルアポロはどっち?」




あぁ、だから面倒なのだ。

彼女は人が何度も言った事すら覚えていない。





「…何度も言うけど、僕達は目玉焼きなんて食べないじゃないか。」





その彼女、天然につき

(あ、魂魄食べるんだっけ?)
(…自分の事だろ)







―END―




(ザエルアポロの口調がいまいち掴めません。)




03/06.銀七

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