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「嗚呼、空が青いよ沖田」
「んなこと知ってまさァ」
本当に空が真っ青で
曇一つなくて
只、二人っきり、
二人だけの世界。
「そういえばね、
さっき土か・・・」
突然に口を手で塞ぐ
そりゃもう、反射的に。
「こんな時に他のやつの名前
なんて呼ぶな」
「うわ、強制ですか?」
「あたりまえ」
ひどいなぁと彼女は笑った。
ひどいのはどっちだ。
「おーきた、」
「何ですかィ?」
「大好き。」
珍しいことに
彼女からの愛のコトバ。
その返事の代わりに俺は彼女を抱き締めるんだ。
夢心地頃に
楽しい夢を見ている
ような気持ち。
*