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「おい、」
「なぁに、隼人?」
「その顔やめろ」
無理言わないでと
彼女は微かに笑った。
そして、彼女のまわり
を見渡した。
そこには赤い血が
たくさんあって
彼女も赤く濡れていた
「また、やっちゃった」
「お前のせいじゃないだろ」
「いーや、私のせいよ
殺戮症状ってやつ?」
そんなこと言わないでほしい。
なんたって彼女は
普通の女の子なんだ
そうだろ?
「普通の女、だろ?」
「そんなこと、
初めて言われたよ」
「今までの奴らは
見る目がねぇんだよ」
「そう、ありがと」
生殺与奪-彼女
相手を生かすも殺すも、物を与えるも奪うも自分の思いどおりであること。
*