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「さーてラビ、ここで問題です!」
「いきなりなんさ?」
あいつはいつも突発的だ。
今回も珍しくおとなしいと
思っていたら
いきなり、コレだ。
「1+1=?」
「そりゃぁ『2』だろ?」
1+1?こっちを馬鹿に
してるのか?
それとも、あいつが
ただの馬鹿か?
「その通り!
世界にはね、運命があるの。
私とラビが出会ったのも運命。
それには必ず答えがある。
何をやっても答えがあるの。」
『だから、迷わないで』
『自分で後悔しない
正しい答えを見つけて!』
「お前・・・」
「私にはお前じゃなくて
名前があるの!」
あいつはわかってたんだ。
ブックマンには心がいらないと
『人』に距離をおいていたこと。
「わりぃ」
「それがラビの答え?」
真っすぐ見抜くような目。
逆らえないような強い目。
「わりぃ、名無し。」
なんてシンプルな
心が晴れた気がした
そして、恋の予感
*