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「遅い。」

「ゔぅっ」

「何回目の遅刻だこれで?」



今日は待ちに待った
デートの日なわけで、
だけど遅刻をしたわけで、

なんとゆーか、
つまりですね。



目が恐いよ冬獅郎。



「しょうがないじゃんよー」



私は誰もが認める遅刻魔。
それは変えられのない事実。



「大体な、もうちょい
早く来る努力くらいしろ」

「時計が無いんで時間が
わかりませーん!」

「嘘だろ。(バレバレだし)」

「困ってるお婆ちゃんを
助けてました!」

「嘘だろ。(しつこい・・・)」

「道がわかんなくて・・・」

「嘘だろ。(一発殴って
やろうか?)」

「・・・ごめんなさい。」
「分かればいい」



行くぞ。とさっさと
歩いていく後ろ姿



「あ、ちょっと待った!」

「・・・今度はなんなんだ?」



眉間にしわを寄せて
明らかに機嫌が悪そうな
彼を腕を掴んで引き止める



「今日はね、無意味に遅れたん
じゃなくてクッキー作ってたの!」



どーぞ!と差し出す
クッキーを奪い、
手を引っ張って甘いキスを!



「ちょっ!冬獅郎!?」

「・・・さんきゅ」






現在の状況=幸せ






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