世界の端っこで
□記憶02
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「眠いなぁ…、今日も学校かぁ…」
あーいい天気ー。でも今日体育あるんだよね…、はぁ……。
沢田綱吉、もといツナがトボトボと学校に向かって歩いていた。
「またダメツナとか言われるんだろうな……」
そんなことを呟きながらツナが角をまがった瞬間…
ドンッ
「うわっ!?」
『あたっ!!』
誰かとぶつかり、しりもちをついてしまった。
「いった〜」
『ご、ごめんなさい!大丈夫ですか!?』
見上げるとそこには、ツナと同じ並盛中の制服を着た少女がいた。
「………///」
かわいい……///
その少女は、肩までの真っ黒な髪の毛と大きな瞳、ふっくらとした柔らかそうな薄桃色の唇が印象的だった。
『あの、大丈夫ですか?』
「えっ、あ、大丈夫だよ!!」
少女が顔を覗き込んできた。
か、顔近いっ!////
『そうですか。ホントすみませんでした!!』
ペコリと頭を下げる少女。
慌ててツナは言い返した。
「ううん!俺もちゃんと前見てなかったし、いいよ」
ツナが微笑むと、少女は安心したらしくツナと同じように微笑んだ。
『それじゃあ、私はこれで』
そう言って少女は走り出そうとしたが、ピタッとすぐに動きを止めた。
「?」
『あ、あの…』
「え!な、なんですか?」
突然手をつかまれた。
もちろんつかんだのは少女で、少女はツナより背が低く自然と上目使いになっている。
いや、だから近いって……!!///
潤んだ瞳が一層ツナの胸を高鳴らせる。
『並盛中に行きたいんですけど、道がわかんなくてっ!友達は先にいっちゃたし…。私どうすれば!!(半泣』
「え、え?な、え?(ちょ、俺の方がどうすれば!?///」
美少女に泣き付かれ、パニックに陥るツナ。
『それにあなた並盛に人だよね!?』
「う、うん」
『道教えて下さい〜〜〜っ!!』
「い、いいよ!一緒に行こっ、だから泣かないで!!(必死」
『…うんっ、ありがと!』
こうしてツナは自ら新たな波乱万丈の幕を開けた……。
end.
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