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□隣。
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日付も既に変わってしまい。
デスクに持たれかかる様にバレルが寝息を立てて眠る。横目でカーネルが息を吐いた。

「仕方ない。代わりに書類を取りに行くか。」

カーネルが呟くと、ゆっくりと……いや速足で目的地に歩いて行った。

Desperate Defeat Dogの犬神様に。
隣。


そっと木色の扉を叩こうとしたが止めた。夜も更けて草木も寝る時間帯だ、もしかするとライカも寝ているかも知れない。叩くか叩かないか考えているとサーチマンが出てきた。

「カーネル。こんばんわ」
「あぁ。…ライカの書類を受取りに来たのだが。」
「あ……さっきライカ様が寝てしまって。今から必要な書類を取りに行かなくて…カーネル、多分机の右側の一山がバレル大佐に提出する書類だと思うから」

自分で取ってくれないか?と言い残すサーチマンはコツリコツリと向こうの方に歩いて行った。
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