book3
□愛してる?
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それゆけ!電脳戦隊オペレーターズ。
第八十二話。嘘
「大佐、ここは俺が引き留めます」
「任せた、シャーログリーン。――――なんか、言える訳ないだろ?」
アメロッパブラックがシャーログリーンの腰を掴み引き寄せた。
「うわ、アメロッパブラックって大胆。」
「ニホンブルー、見るな。馬鹿が移る」
「……すみませ――――ん。」
「そんな大佐ったら」
「「(やたら乙女っ;;シャーログリーン)」」
「ほら、シャーログリーン。一緒に闘おうか。」
メットールを引き連れて、光姉もといダークウーマンは、遠慮がちに伺った。
「すみませ――――ん、忘れないで?」
「「あ、居たの。ダークウーマン。」」
「うわぁ……酷いねこの人たち。」
ダークウーマンの中で最悪の人種にランク付けされた瞬間だった。
ライカについての、5つのお題。
任せた、軍人。
「じゃあ、俺達は上から潰して行くから。」
「任せた、軍人。」
敬礼に似たポーズを取る手とは裏腹に、ニホンブルーとニホンレッドの足は駆け出していた。
ダークウーマンが、手を伸ばしたが彼等を捉えれる距離ではない。
スコープでダークウーマンの手に照準をつけ、銃を放つ。ゴム弾なので、貫通はしないが鈍い赤色がゆっくり浮かび上がる。
「そろそろ、観念したらどうだ。」
「嫌。」
「ダークウーマン、なんて事を言うんだ。こ――――んなに可愛い顔をしたシャーログリーンの誘いをキッパリ断るだなんて…貴様、よっぽど死にたいのか?」
「いや、待て。感情に流されるなと教官から教わらなかったのか?」
「ぜんぜん。」
「待て、アメロッパブラック。ほんとにお前―――」
「死にさらせ」
ほんとにお前、軍人なのか?。任せていいのか、ニホンレッドっ!!と、長々しい台詞を言い終わる前に、アメロッパブラックは引金を引いた。迷いもなく、躊躇いも無く。
――…‥★
私利私欲に走る大佐。