S.S(FF4)

□Justice*for*true・・・
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「なぜ、力が必要なのですか?」


少年は、王に問うた。



Justice for true ・・・


少年は、兵学校から、士官学校に上がっていくであろう少年ばかりを集めた剣の大会で、優勝し王からその栄誉を讃えられた。


その席で、王座に向かって。


決勝戦で、誰もが近衛兵士の息子が勝つであろうと予測していただけに、
この、銀髪の少年に王のみならず、貴族たちの目は、一様に驚かされた。


隣で、同じく今日、槍の部門で表彰を受けた竜騎士を目指す少年カインは、この、隣にいた少年の幼なじみだが。

前々から、この銀髪の少年、セシルに対する大人たちのよくない目を、子どもながらに感じとってはいたから。

この場に於いて一体全体何を言い出すのか、とカインは思った。


もちろん、王がセシルを拾いここまで育ててきただけに、王はセシルの父親か、
それ以上の愛をもってはいるだろう。


しかし城内には、そのことを、当然のように快く思わない者もいるはずで。

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