longStory
□堕ちろ
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そんな思考を振り切る様に時人は足を早めた。
その様子を見ていたアキラは思わず口角を上げた。
昨夜時人に告げた言葉は思いの外衝撃だった様子でアキラにとっては思わぬ収穫があった。
（まだあんな可愛い顔を隠してたんですね。）
あなたがいけないんですよ。余りにも強引に私の心の中に入り込んだんですから。私は距離を置こうとしましたよ？けれど近付いて来たのはあなたの方でしょう。あなたは勝手に私達の関係を清廉な物にしていますが私はそんな滑稽な物になる気は毛頭ありませんよ。だから今度は私が勝手に賽を投げたんです。
そう、勝手にね―――…。