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□慟哭番外編〜郷愁〜
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刀の使い方や、受け身の取り方、人間の急所。
教えてやったらすぐに覚えたな。

小さな体に不釣り合いな刀を腰に射し込んで一生懸命に着いて来たよな。

歩き疲れて歩きながら寝ちまいそうになって俺が背負って行った事なんかしょっちゅうだった。

子供特有の直情も殺伐とした俺達には新鮮だった。

お前は、俺達みたいな柵無く、純粋に強さを求めていける。

どんなに辛くても一度も泣かなかったお前だから。


なのに。




「やはりなりますか。」

後ろから聴こえるその声に喉が詰まる。


可哀想で、余りに憐れで、抱き締めてやりたかった。


この手で、殺してやりたかった。
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