Unusual you

□Unusual days
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初めての恋






「俺がですか?」

昼休みの医局ですっとんきょうな声が響く

俺の声だけど

「お前も大分慣れたし、そろそろ一人でやってみろってことだよ」

そんなに難しい症例じゃないし、定例化しているわけだし

「それはそうですけど」
「あっちの医者もまだ下っぱだから緊張するな。なんなら二人で相談してあっちの指導受けてもいいぞ」
「…わかりました」

返事は若干拗ねぎみに

ただし爽やかに







十二指腸潰瘍の患者は俺と同じ年

そして手術を依頼しようとしている外科の医者は俺の一つ上(研修医期間は終了してるから)

噂は少し

なんだかフワフワしてる外科医


大丈夫か?

いやいや、大丈夫なのか俺




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