Sexe

□Strawberry
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「翔ちゃん」

ドアを開けたところで呼び止めた。


俺を見る目が泳いでる。


「アイツと上手くいくといいね」
「ニノ…」


今の俺、きっとキラキラしてる。

なんたってアイドルだから。

清純そうな顔が好きだろ?翔ちゃん。

「リーダーには言わないで、今まで抱いてた人間が抱かれたなんて恥ずかしいから」

なんちゃって。


「…い、言わねえよ!」
「ありがと、じゃね」


ゆっくり発進させた車の中、バックミラーで後方確認。

翔ちゃんがこっちを見てる。


あ、リーダーに呼ばれた。

「……うっれしそーな顔」

つられて笑いがもれて咳払いした。






翔ちゃんはリーダーにメロメロだから、告られて断る筈がない。

真面目で堅物なくせに、色恋にはザッパな所があるのは分かってる。

だからきっと、今回もリーダーと俺、二人とも付き合おうとする筈なんだ。


つーのが読み。


ま、後はリーダーのお手並み拝見。

て事で。





「チョコでも買いに行くか」










END
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