Sexe
□Strawberry
13ページ/13ページ
「翔ちゃん」
ドアを開けたところで呼び止めた。
俺を見る目が泳いでる。
「アイツと上手くいくといいね」
「ニノ…」
今の俺、きっとキラキラしてる。
なんたってアイドルだから。
清純そうな顔が好きだろ?翔ちゃん。
「リーダーには言わないで、今まで抱いてた人間が抱かれたなんて恥ずかしいから」
なんちゃって。
「…い、言わねえよ!」
「ありがと、じゃね」
ゆっくり発進させた車の中、バックミラーで後方確認。
翔ちゃんがこっちを見てる。
あ、リーダーに呼ばれた。
「……うっれしそーな顔」
つられて笑いがもれて咳払いした。
翔ちゃんはリーダーにメロメロだから、告られて断る筈がない。
真面目で堅物なくせに、色恋にはザッパな所があるのは分かってる。
だからきっと、今回もリーダーと俺、二人とも付き合おうとする筈なんだ。
つーのが読み。
ま、後はリーダーのお手並み拝見。
て事で。
「チョコでも買いに行くか」
END