Sexe

□スプリング
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ラブラブつか、結構あの人恋愛体質だな。


「あんまりベタベタすんなよ〜」
「焼きもちやくから?」
「そうそう」


笑う顔はやけにサバサバしてるけどな。


「だから今日も翔くん俺にちょうだい」
「え〜、だからって何だよ。じゃあ、代わりにあんたが俺の相手してよ」

マジマジと顔を見るのはやめて。

くそっ。

「……分かったよ。 今日は譲る」
「あんがと」

代わりに……の部分はスルーされた。











「お…?」
「なに?」

某先輩と飲んでる最中に震えた携帯。

「メールだ」

スンマセンって断ってから携帯を開いた。


「……バカだ」
「え?」
「いやいや、何でもないです」



『スプリング ハズ カム』

差出人は翔ちゃんじゃない。


『オッケー』

左手でメール打って送信。

「帰りま〜す」


タクシーで三十分。


「待ってろよ、おじさん」








END
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