Unusual you
□Unusual days
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「こんにちはぁ」
昼食後のまったりした時間
ただし、それは内科病棟では、てことらしい
ここ外科病棟のナースステーションはバタバタとして忙しない
「あの」
手始めに声をかけたのは俺の前を横切る年配のナース
「奥に声かけてください」
ぶった切るように言って指を指すのは処置台の向こうにあるドア
「はい」
しおらしく返事をしてそちらへ向かう
つーか俺ここ好きじゃねえかも
絶対スケジュール通りに仕事進まねえだろ
「すみません」
ノックしながらちゃちなドアを開けた
「うわっ」
「わ」
出会い頭の衝突
何で?
俺ノックしたんだけど
イライラする気持ちのままその障害物を見下ろした
「え?あれ?」
「ごめんな」
白衣に袖を通しながら俺を見た顔があんまりにも……
リンゴンと鐘が鳴ったのは何かの間違いの方がいいに決まってる
初めての恋