Unusual you

□Unusual you
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「…ごちそうさま」

「〜〜んむ〜、こら」

爽やかな顔だなぁ…こいつ

白い歯が眩しい

「なん…お前も当直?」

ちゅっ、と頬に吸い付く事数回

「いや、俺は患者が急変」

あ〜、居残りか

切ないっすね


ちゅ

「んぁ」

「オペあったの?」

滑り込む手が冷たい

「…ねぇよ、昨日金曜日だろ?」

週末はオペ無し

管理が大変だからっていう院長の方針

ナカナカ的を得てて職員には好評


「は、ばか、やめろって」

「う〜っ、ここまでさせといて」


真正面にハの字の眉

大きめの前歯が覗く唇がポッテリして

ちゅ


「じゃ、先生からしてよ、キス」

大の男が「ね?」って首を傾げるってどうよ


「櫻井先生何しに来たの?」

「無視ですか!?」

と言いつつベッドに潜り込む俺より少し大きな身体


捲れた毛布を頭から被って更に密着した身体が

「あちぃ…」


たくしあげられたオペ着

素肌に吸い付く唇の感触


芯を持った一ヶ所をきつく吸われ、身体の奥に灯された小さな炎




(疲れてんのに…)


背中に腕を回すと、毛布の下で微かに笑う声がした




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