Sexe

□are you HAPPY?
2ページ/4ページ


「な〜ま〜い〜き〜」

またかよ。

二股かけて、なおかつ自分を後回しにしたのが気にくわない?

あーゆーのは後回しって言わねえっての。


「あんたさ」
「ん?」

差し出したのは、インスタントのコーヒーに砂糖とミルクをたっぷり入れたヤツ。

マグはこいつ専用。

俺達が付き合ってたころの置き土産。


「あちい」
「うん、気をつけな」

両手でカップを支えて湯気を吹く。

あのころと何も変わらない。


「ニノ?」
「ん?…ああ、だからさ、どっち優先とか、翔ちゃんが考えてるわけねえじゃん。 あのザッパーは、多分付き合った順番に会ってっから」
「…え〜?」


俺、おじさん、俺、おじさん、俺…。

「そうかなぁって、数えたら、まんまと当たってた」
「マジで?」
「マジ。しかも、翔ちゃん生意気って…、あんたが言い出したんだろ?」


俺達が翔ちゃん挟んで繋がってるって。


『ゾクゾクする』


そう言っただろーが。

ん?

俺か?



次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ