いま愛を語ろう
□Just you
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そのまた翌日。
やっと五人揃っての仕事。
朝から落ち着かなくて、早めに到着してたのにわざと楽屋に行かないでブラブラしてた。
いい加減時間だからと楽屋のドアを開けたら翔くんがニノに弄られてて。
面白いのと、ホントに随分前に帰ってたんだなって思ったら足が動かなくなってた。
「なんで文句言わないんだよ」
収録中にこっちを見ないで器用にニノが言った。
「文句ねえもん」
文句なんか無いんだ。
ただ。
「あんた、その諦めモード良くないよ」
「ヘイヘイ」
ちっ、て舌打ちが聞こえたけどスルー。
ニノの視線の先には、またちょっと痩せた翔くんの姿があった。
諦めるのとは少し違うけど、どっかでいつも思ってる事がある。
最近それが頻繁に頭を占めてて。
「…あんた次第じゃないの?」
「俺?」
もっと我が儘言ってみればいいのに。
「働き蜂が枯れちゃうよ」
枯れちゃう?
分かんねー。
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