いま愛を語ろう

□Just you
1ページ/4ページ







バンクーバーから翔くんが戻って来るのを知るのは、俺が最初だと思ってた。


時差とか、良く分からなかったけど、連絡が来るのを待ってればいいって、そう思ってたんだ。


「翔ちゃん大変だね。毎日飛び歩いてさ」
「え…?」


雑誌の取材で組んだニノのセリフに返事が出来なくてもしょうがないだろ?


「…知らないの? 帰ってるよ、彼氏」
「ふーん」
「そんだけかよ」

呆れた顔のニノが何を考えてんのかよく分かってる。

アンタタチドウナッテンノ?


「じゃあ、信じらんねぇ″」
「じゃあって何だよ、じゃあって」


ホント。

俺達どうなってんだろう。








翌日もらったメールは相葉ちゃんからで。

『翔ちゃんの悩み事の相談にのっちゃった。 だけどやっぱりリーダーの方が頼りになりそうだから、あとよろしくね』


悩み事?

聞いてねーし。

携帯とにらめっこした後、思わず出ちまったのはため息で。

なんだかちょっと胸が痛かった。



次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ