いま愛を語ろう
□Just you
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あからさまにキョドってる翔くんは謎だったけど、別に避けられてるとか、無視されてるわけじゃない。
そんな感じで迎えた仕事の合間。
「行かないでよ…」
酷く傷付いた顔であいつが俺の腕を捕まえた。
それから。
なあ、俺さ。
結構必死だったんだぜ?
いつまで経っても、翔くんジュニアは元気になんねえし。
原因が俺の態度のせいだって分かって、内心めっちゃ焦ってたんだって。
顔に似合わず、アッチの方は男っぽくて、スケベなトコも気に入ってんのにさ。
あの、身体中がとろけるみたいなセックスを、もう出来ないかもしれないって。
そんなの悲しいだろ?
だって俺。
翔くんに抱かれてる時だけ、心底安心出来るんだ。
まだ俺を好きでいてくれるって。
歳上の、もうそろそろオッサンの俺がさ。
愛されてるんだって。
手放しで実感出来る瞬間なんだ。
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