いま愛を語ろう

□バレンタインは一緒に
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「チョコ?」

廊下の角を曲がろうとして聞こえてきた、聞き覚えのある声に。


踏み出そうとしていた足をそおっと引っ込めた。


「今年は自分チョコが多いんだって」
「へえ、自分に買うの?わざわざ?」

どうやら話の相手は相葉ちゃん…。

「でも、俺らはファンの子に貰えるし。 買うことないっしょ?」

松潤も居んのか?

「俺はチョコよりしょっぱい系のがいいな、おじさん」

ニノ!?

お前何気に智くんに要求してねーか?


つか皆さん何故今その話をここで?






今俺が居るのは事務所の廊下で。

ニューヨークのお土産を届けに来たのであって、メンバーと合流する約束なんて無かったし。


偶然が重なって集まった…なんてあるわけが無い。

え?

俺だけ知らされてないとか?

ええ!?


「それより、本命チョコはやっぱ手作り派?」

軽くショック状態の俺をよそに、話は続いてます。

「俺は手作りは、なんかヤだ。 変なもの入ってそうだし」

二宮さん、本命チョコだよ?

「俺はどっちでもいいな。気持ちの問題だろ?」

お、大人だね松本さん。

「俺はぜーったい手作り!ハートとかのクッキーとかも入ってんの」

おま、それはホワイトデーだろ相葉。

「で? あんたはどうなの?おじさん」

智くん!?

「え…俺? う、ん。 俺は……」
「おはよーございます、櫻井くん」



あ゙ー!!


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