いま愛を語ろう
□How to make of the boy
1ページ/9ページ
「ちょっと、待って」
髪に差し込んでいた指に力を入れて智くんの頭を固定する。
「なんだよ…」
「んっ」
ぷるりとサトシくんの口から零れ落ちた俺の息子が、外気に触れて。
「は」
濡れたソコの温度が下がる。
「翔くん?」
腰に抱きついたまま俺を見上げる智くんの、唾液で光る口元が壮絶に色っぽくてクラクラする。
「あの…さ、ちょっとヤバイ」
「いいよ、イって」
や、そうではないんです。
「ん」
再び俺を愛そうと口を開けて下を向く智くんの肩を押しやれば。
なんだよ〜、ったく。
膨れた頬と尖った口がズイッと目の前に迫ってまいりました。
「気持ちよくねーの?」
「違う、そうじゃなくて、あなたの」
なに?と首を傾げる顔にある。
「髭が…」
「ひげ?」
は、恥ずかしいんですけど!
「翔」
眼を逸らそうとした俺の顎を長い指が捉えて、固定する。
「言わねぇと、やらせねぇよ」
「まっ、待って智くん!」
言います。
だから顎を胸の上に置かないでください!
.