青空


□ケテルブルクのホテルにて
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「お前ら、人の部屋で何してるんだ?」

少々ドスの効いた声が響いたのはケテルブルクのホテルの一室

ネフィリーの好意で一人一室というありがたい状況にもかかわらず、ルリアの割り当てられた部屋に忍び込んでいるのはジェイドとアニス

実に爽やかな笑みを浮かべている辺り

彼の反応は予想済みのようだ

「何を言っているんですか、ルリア。この部屋は貴方のものではありませんよ?」

「そうだよ?此処はホテルの部屋だよ?」


「そういうのを屁理屈って言うの知っていたか?」


諦めのため息を吐き

備え付けの椅子に腰を下ろした

いい加減慣れつつある自分自身にルリアは嫌気がさした

「毎度のことながら、何がしたいんだお前ら」

「だって暇なんだもん」



何のための休息だ



そう言わずにはいられない台詞だった

ヴァンが生きているかもしれない状況で、このような休息は大切な事の一つだ

それを゙暇゙の一言で片付ける

大した神経の持ち主だ

「第一、なんで俺の所なんだ。ルークの所に行けば良いだろう」

「生憎、今はティアと出掛けています。邪魔をしてはいけませんから」

良い笑顔で言っている辺り、二人にそう仕向けたのはジェイドだろう



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