短編集
□交わる世界!少年達の過激な1日!
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〜才雅視点〜
…はぁ。敢えて言っておく。何だこの状況は。
「逃げ場無し、か」
「どうするつもりだ!」
隣で蓮と遼が言い争っている。
そんな場合でないのに。
俺等の周りを、ざっと500人くらいの不良共が囲んでいた。もちろん手には金属バット装備で。
「お前の所為でこうなったんだぞ!」
う…それに関しては何も言えない。
「何、こいつ等全員倒せば問題ないだろ」
そう易々とは言ってくれるが、流石に今回は多勢に無勢だ。
「…やるしかないだろうな」
ここでやられる訳にも行かない。仕方なくトンファーを構えた。
何故俺達がこのような状況に陥ったのか。
それを説明するには、今から約3時間前まで時間を遡らなければならない…。