短編集
□織り姫達の誕生会
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〜はやと視点〜
7月7日はつかさとかがみの誕生日…だとあきに教えられ、祝う事になった。
なったはいいが、どうするか…。
「やなぎ、何かいい案はあるか?」
「ない」
はっきり言って、急な話だから何にも思い付かない。
「ねぇのかよ。誕生会を開くとか」
「…それだ!」
何気なく放った一言に反応するやなぎ。
マジで誕生会を開くのか?
「俺達以外にも、こなたとかを誘えばいい」
「…あー」
何でそんな簡単な事今まで思い付かなかったんだ?
「んで、誕生日といったらプレゼントだろ」
「それは自分達で用意しよう」
早速、やなぎは柊姉妹を除く他のメンバーにメールを送った。
返信は2、3分で来た。もちろん全員賛成だ。
場所は…俺ん家よりやなぎん家の方がいいだろう。広いし。
話は着々と進み、サプライズパーティーが決行される事になった。
「後はプレゼントだ。お互い健闘を祈る」
「ああ、被らないようにな」
拳を突き合わせ、俺達は別れた。