短編集
□ファーストデート
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〜つかさ視点〜
それは、突然の出来事だった。
「ねぇ、つかさ〜」
教室で、いつものようにこなちゃんが話し掛けて来た。
「なーに?」
「これ見て」
こなちゃんが差し出した物、それは遊園地のチケット2枚だった。いいなぁ〜。
「どうしたの?」
「同じバイトの娘から貰ったんだけど、これ男女ペア券何だよね〜。他に行く人いないし」
へぇ〜、そんなの貰えるなんてこなちゃんすごーい!
「それで、これつかさにあげる」
…えぇ!?
急にチケット渡されちゃったけど、私も行く人いないよ〜。
…一緒に行きたい人ならいるけど。
「ほら、誘って行きなよ」
「む、無理だよ〜、はやと君用事あるかもしれないし〜」
「ほほう、つかさははやと君と一緒に行きたいのか」
ど、どーして分かったの!?
「いや、自分で言ったじゃん」
「あ…///」
「顔真っ赤のつかさ萌え」「はぅ…///」
は、恥ずかしいよ〜。
「と、いう訳ではやとくーん!つかさがお呼びだよー!」
「こ、こなちゃん!」
「どうした?つかさ」
来ちゃった!どうしよ〜!
「お邪魔虫は退散しますかね」
「あっ、こなちゃん!」
はぅー…、話しづらいよ〜。