純愛 話

□リンク非対応
1ページ/2ページ





街は雑音だらけで。








正直苦手だ。









綺麗な音をださない。









機械的な音。
人間の話し声。














うるさい、うるさい、うるさい…。




















































「―――……。」













































今、聞いた。










雑音に混ざって一つ、綺麗な音を。















音は声。










声は君。


























「…い、先輩っ!」











「やあ。やっぱり、海堂か。」











「やっぱり、って?気づいてたんすか?」









「ああ、お前の声は良く響くからな。」











「?俺の声って、そんなにデカイすか?」








「いや。」















(俺の世界に、な。)





ガタンゴトン。










これは、電車。










うるさい。




















「あ…。」


















ガタンゴトン。








ガタンゴトン。
















































「越前…。」








































「…海堂…。」


























俺にも好きな音があるように、君にも好きな音がある。



































だけど、俺と君の音はリンクしていない。






























君の音は俺の心に強く響く。



































君の心に響く音は何?








†end†
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ