02/16の日記

01:05
二日遅刻
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バレンタインネタで書きつつ、完全に遅刻しました…。
しかも、まだ全然出来上がっていないという…。
本当にすみません…。

とりあえず、こんな感じですよ、というもの↓

『0214-瀬戸の場合-』
暦の上では既に春になったとはいえ、まだまだ気温は冬と変わらない。そんな日が続くとなれば、温かい物が食べたくなるのは当然だ。
「鍋!!」
瀬戸はスーパーの籠を取りながら夕食のメニューを尋ねる五十嵐に一言で返した。
「またか?」
確かに三日前にも食べたし、その前もそんなに離れてはいない。しかし呆れたように言いながらも、五十嵐も特に反論はないようだ。
「いいじゃん、寒いし」
「まあ、楽だしな」
五十嵐と帰路が一緒になれば、ほとんど五十嵐の部屋で夕食をとる。そのために二人のアパートにほど近いスーパーに寄ることも多く、勝手に気になるものを見つけては立ち止まる瀬戸は、毎回目的のものをすぐに籠に入れて行く五十嵐に置いていかれそうになる。
早速、入口の季節ものを並べてあるコーナーで瀬戸は立ち止まる。
「先行くぞ」
五十嵐は慣れたものでさっさと決めてスーパーの外周を周りだした。
「んー」
瀬戸もそれに気付いていたが、動く様子はない。
つい先日までは節分用の豆やら鬼の面が並んでいた棚はピンクや赤の箱で埋めつくされている。もちろん形はハート型が多い。
今年も色々あるなぁ。
スーパーという店柄かそれほど値段のはるものはないが、種類は豊富で子供向けのものや手作り用のチョコレートなども並んでいた。
これ食べてみたいな。手にしたのは大手菓子メーカーの限定商品だ。
瀬戸はモテるというわけではないが、男女関係なく友人が多いので、チョコレートをもらうことも結構あった。でも大抵が手作りなんだよな。こういう限定商品も試してみたいからこれでもいいのに…。もちろん女の子が頑張って手作りしてくれたのも美味しいし嬉しいけど。
「それ買うのか?」
瀬戸がいくつかの限定商品を手に取って眺めているうちに、買い物を済ませた五十嵐が戻ってきていた。
「あ、もう終わったんだ。じゃあ、買わない。」
「いいのか?」
「うん、試してみたいなーくらいだったから。それより今日は何鍋?」
五十嵐の持つ袋を覗きながら聞けば、「豚キムチでしめはうどん」とだけ返された。二人はスーパーから並んで帰る。バレンタインデーはもうすぐだ。

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