book(J)
□ 忘れられない味
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「宮城、ご飯出来た」
「あー…またキャベツ炒めですか忍チン」
「嫌だったか?」
「いやいや、食べますよ〜本当に美味しいし…完璧だからもう他のメニューに挑戦したら?」
「…………俺キャベツ嫌いだからよくわかんね」
「…………」
忍からのものは断れないんだよなぁ…
俺はその日、仕事が溜まってしまい、
上條と研究室に籠もっていた
「……そろそろお腹すきますね」
「あぁ…食堂って開いてるか…?」
「生徒は早帰りでしたから…誰もいないでしょうね」
俺達は空腹に堪えかねると、とうとう食堂に駆け込んだ
食堂は生徒の姿はみえず、がらんとしていた
もう閉めようとしていたころなのでは…
なんて思いながら
席についた
「教授、なにを食べるんですか?頼んできます」
「あー…適当でいい」
「適当でいい…」
なんてことだか、
上條はキャベツ炒めを頼んできた
。