Velocity Night
□【vol.7………For your Entertiment】
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『………イザーク………』
黙っていることがこんなに………辛いことだとはね………
ディアッカはそう思いながら口を開いた。
『急用思い出してさ………先に乗り込んでてくれ』
『はぁ!?お前、何言ってるんだ!?』
スピーカーから飛び込んでくる裏返った声。
『急用だって!!!細かく説明してたらアスラン、助けられないだろ!?』
『アスラン助けてから、その………急用とやらを片付けろ!!!』
『それは無理だ。アスラン絡み………だから』
『………』
………頼む、いや………
俺はイザークの返事を待たずにモビルスーツの向きを変えた。
『………ディアッカ』
スピーカーから入る声はいつもよりも低い。
『早く戻れ!!!わかったな!!???』
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