銀魂

□銀世界
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新『銀さん!!!僕もう知らないですからね!!!いい加減にしてくださいよ!!!』
銀『そんな事言ったってさ〜、ぱっつぁん。しょうがなくね?』
新『何がしょうがないんですか!!有り金全部パチンコに使うなんて…。この経済状況がわかってたらそんな事しませんよ!!』

今日も万事屋からは怒号が聞こえる。

神『あーあー。いつまでもうるさいネ。銀ちゃんが今回は悪いネ。』
新『ですよね!!!ほら神楽ちゃんもそう言ってるんですし、反省してくださいよ!!』
銀『はいはい、わかりましたよー。』
神『新八、銀ちゃんも反省してるみたいだから……。』
銀『神楽………。』
神『今日1日家を追い出そうネ!!!』
銀『神楽ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?』

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銀『はぁ……チャイナにやられた。金もないのに今日1日どうしろって言うんだよ……。』

銀時は途方にくれていた。
今日1日家に入れない上に食べる物も金もない。

知り合いにどうにかしてもらおうにも、まともな知り合いがいない。

マダオかヅラか……。
どちらも頼りにならない。

沖『あれィ?旦那じゃねぇですかィ。』
銀『お?総一郎君?何してんの?』
沖『総悟でさァ。パトロールでィ。』

銀時は総悟に出会った。

沖『旦那、どうしたんですかィ?なんか顔がシケてまさァ。』
銀『それがさ〜、今日1日宿なしなんだよね〜…。困ってて。』
沖『そうなんですかィ?じゃあ屯所で良ければどうぞ?』
銀『マジ!?いいの!?感謝---!!!』

意外とあっさり宿が決まり、感動する銀時。
ちなみに只今午後2時。
総悟が乗ってきたパトカーに乗り込み屯所に向かう。

山『ヤバいよ沖田隊長!!!屯所に一般人を入れんのはさすがに隊長でもまずいですって!!!』

パトカーの助手席には山崎が乗っていた。
銀時は後ろに乗り会話を聞いていた。

沖『大丈夫でさァ。今の時期はそんなに機密もないし。』
山『いや!?いっぱいあるけど!?』
沖『うるせぇなァ……大丈夫だっつってんだろ?体に穴もう1つ増やしてやろうか?』

口論も終わり、やっと屯所についた。

沖『土方さんが何言うかわかりませんけどねィ。旦那は気にしないでくだせェ。』
銀『土方ってのが偉いの?』
沖『いや、副長なんでさァ。一番偉いのは近藤さんなんですけどねィ。』
銀『ふ〜ん…。俺ここにいていいの?』
沖『一応土方さんに確認だけとりますけど。』

って事で副長室へ。
副長室に入ると土方らしき男が机に向かって仕事をしていた。

沖『土方さん。』
土『んだよ総悟、俺は今仕事してんだよ。邪魔すんな。』
銀『あれ?君が副長の土方って奴だったの?この間はご苦労様〜。』

この間のと言うのは、池田屋事件の事。
あれ以来会ってない。
まさかコイツが真選組の副長だとは。

土『おっ…お前!!!なんでここに!?』
銀『いやぁ、ちょっと色々あってね。今日1日泊めてくんない?』
土『馬鹿な事言ってんじゃねぇよ。ここには国家機密とかが山ほどあるんだよ。』
銀『大丈夫、俺見ないから。』
土『そういう問題じゃねぇんだよ!!!』

それを見た総悟はいやらしく笑い、土方に言った。

沖『じゃあ土方さん、副長室が一番広いんで副長室にでも泊めてあげてくだせェ。』
土『ふざけんじゃねぇよ!!!無理だって!!!しかも副長室ゥゥゥゥゥ!?』
沖『じゃあ俺は攘夷志士でも片付けてきまさァ。』
土『ちょっ…総悟ォォォォォ!?』

沖田は部屋を出て行った。

銀『……………。』
土『……………。』

気まずい。
俺コイツの事知らねぇんだよ。

銀『土方っていうんだ。』
土『……お前は?』
銀『坂田銀時。』
土『銀時?なんだ髪の毛と同じじゃねぇか。』

なんでもない話をしてるだけなのに。
こんなの久しぶりな気がする。

そんなこんなで夜になった。

土『はい布団。好きな所に敷いて寝な。』
銀『サンキュ。じゃ、隣で。』
土『……いいけどさ。』

なんかあれだな。
万事屋の奴、中学生みたいなノリだな。
しかもこの状況。
修学旅行かァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!

銀『土方ァ、なんかあれじゃね?』
土『んだよ。』
銀『酒飲みたくね?』
土『……今布団に入ったのにか。』
銀『しょうがなくね?なんか気分だし。』
土『じゃあ酒持ってきてもらうか?』
銀『いいの〜?税金ドロボーにならない?』
土『なんねぇよ!!』

土方が山崎に酒を持ってこさせる。

銀『鬼嫁じゃん!!』
土『……嫌いか?』
銀『いやいや!!マジ好きだわ!!!』

酒も進み、いい具合に酔ってきた2人。

銀『土方ぁ〜…俺お前の事嫌いじゃないかも〜…。』
土『……俺も。ってか何でお前池田屋にかかわってたんだよ。』
銀『いいじゃねぇか、今は仕事の話やめようよ。』


 
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