銀魂
□悪戯
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銀『あー…だりぃよ!!!』
新『暑いですしね。ってかもう8月ですよ。世間では夏ですよ。』
銀『ってか暇ー。新八、なんかねぇの?暇つぶし。』
新『ああ、今日姉上が来るって言ってましたよ。』
銀『……………。』
神『姉御が来るアルか!?』
クーラーのない万事屋。
暑いし暇だしでみんなイライラしていた。
妙『ごめんくださーい。』
新『あ、姉上!!』
神『姉御ォォォォォォォォォォ!!!』
お妙がチラッと銀時を見た。
妙『あら銀さん暇そうね。そうだと思っていいものを持ってきたわ。』
銀『?』
妙『媚薬よ。』
新『オイオイオイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!姉上おかしいですって!!!来ていきなりそれはないですって!!!』
妙『あら、いらない?好きな人にでもこうササッと盛れば……。』
新『ダメですって!!!銀さんに媚薬は逆効果ですって!!!!!』
銀『……好きな人……。』
新『ホラホラ!!!興味持っちゃったよ!!』
銀『ちょーだい。』
ちょっと前の橋田屋事件(※)で少しは学んだと思ってたが……。
やはり銀時は銀時だった。
※橋田屋事件…銀さんにそっくりな赤ん坊が万事屋に捨てられた。
それを銀さんは途中まで自分の子供だと思っていた。
ってか心当たりがありすぎた。
そしてみんなに誤解されたという事件。
銀『それ飲むと相手はどうなるワケ?』
妙『すごい積極的になるらしいわ。自分からこう…。』
新『姉上、下品下品!!!』
神『……ビヤクって何アルか?』
銀新妙『!!!!!』
答えられない質問。
話は進められる。
銀『うん、もらうよ。』
新『ちょっと銀さん!?誰に盛る気ですか!?』
妙『新ちゃん、別に誰だっていいでしょう。はい、銀さん。』
銀『ありがと。じゃあそういう事で出かけてくるわ。』
新『…………………。』
銀さんが女好きで女誑しなのは知っていた。
しかし1人の女性にそんなに執着した事が今までにあっただろうか。
最近銀さんはおかしい。
ぼーっとしてたり、出かける回数が増えてる。
新八は考えていた。
銀時をそんなに夢中にさせる女性ってどんな女性なのか。
全く検討がつかない。
神『……銀ちゃん、恋してるアルね…………。』
新『ですよね…。誰なんでしょうか………。』
妙『きっともの凄く包容力がある人だわ。あの銀さんを夢中にさせるんですもの。魅力があるのよ。』
新『…魅力…。』
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銀『ひーじーかーたー。』
土『……また来たのか……。』
銀『なになに?嬉しいくせに。』
いつもは反論するくせに、こういう時だけは顔を真っ赤にしてうつむく。
土『……で、要件は?』
銀『ちょっと面白い物が手に入ってね〜。』
土『なんだよ……んんッ!?』
銀時が自分の口に媚薬を入れ、土方の口に移す。
普通に食べさせようとしても絶対疑って食べないし。
口移しは結構使える。
土『……んッ……ゴクンッ!!』
銀『飲んだ?』
土『……テメェ…何飲ませやがった…?』
銀『今は秘密。後でわかるって。』
土『…………。』
ふーん。
速効性じゃないんだ。
じゃあ30分もたてば効いてくるかな。
土『今日は副長室に入れらんねぇから………。総悟の部屋でも行って仕事終わるまで待ってろよ。』
銀『了解。』
土方とは別々の部屋か。
これじゃ1人で抜いてしまう可能性が………。
まぁ、土方は1人で抜かないだろうし。
銀『じゃあお仕事頑張ってね。』
土『……おう。』
あれ?
少し照れてる?
銀時は土方の言いつけを守り、総悟の部屋に行った。
銀『そーいちろーくーん。』
沖『……旦那?来てたんですかィ?いきなり……。』
銀『総悟君、あーそーぼー。』
沖『遊ぶって…あ、総悟でさァ。』
銀『まぁこの部屋でできる遊びで。』
沖『昼寝。』
銀『遊びで。』
沖『アイマスクつけて昼寝で。』
銀『…………。』
銀時のスネたような態度に総悟も折れた。
沖『……何して遊ぶんですかィ?あ、そうだ。ちょっと待っててください。』
銀『?』
少しすると総悟はオセロと甘味を持って戻ってきた。
沖『はい旦那。チョコと苺、どっちがいいですかィ?』
銀『チョコ!!!』
総悟はパフェを持ってきてくれた。
そしてオセロ開始。
沖『俺黒でいいですかィ?』
銀『全然OK。どーでもいいけど俺オセロで負けた事ないから。』
沖『同感でさァ。』
凄い白熱した戦い。
すると銀時が。
黒のオセロを白にすり替えた。
ってこれ詐欺ですね。
しかし沖田も詐欺を行っているため、勝敗が決まらない。
そこに土方が乱入。
土『銀時ィィィィィィィィィィ!!!テメェ俺に何飲ませやがったァァァァァァァァァァァァァァァ!?』
銀『媚薬。』
土『…びやく…?』
沖『興奮剤でさァ。え?土方さん媚薬盛られたんですかィ?』
土『……興奮剤……?』