薄赤い妄想綴り

□空を舞う
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ずっと前に日記に書いたのですが「出陣前3日は女性に触れない」と言う習慣だったらしく、
(それって前に書いたSSに反するんですがスルーの方向で)
それじゃあ女性から触るのはいいのかな?と激しく妄想したら…やはり史実では駄目でした。

でも

まあ

妄想ですから(笑)

ここは姫様が頑張るので、ご想像つくと思いますが…(汗)
そう言うのは苦手、とおっしゃる方はご注意下さいね。


☆設定は「新婚さんいらっしゃい」です…。









「…それでは…お休みなさいませ。」
幸村は姫の部屋の前で静かに言った。
「…はい。…でも…。」
月明かりにぼんやりと照らされて幸村を振り返った姫は何か言いかけて止めた。
まだ日は浅いが、一緒に暮らし始めてずっと片時も離れずに夜を過ごして来た。
出陣を控えて今日からは別々にと言われても人の温もりと共に寝入り、そして
目覚める事の安らぎを知った姫には耐え難い。
「そんなお顔をなさらず…拙者も辛いのです…。」
想いは幸村も同じ、切なそうな表情を向けられては古くからの慣習に逆らいそうになってしまう。
姫も、こんな時に我侭を言ってはいけないとは思いつつも出陣すればいつ戻るかも
わからない夫の身、その情けを出来るだけ感じていたかった。

「女子に触れてはならぬのなら…女子が…女子だけが触れるのなら良いのでは…?」

ふと思いついて口に出してみる。

「…な…そんな事、出来ません!」
幸村が意外な姫の台詞に反論したが、姫は素晴らしい思いつきだと納得したらしく
幸村を自分の部屋へと誘った。
「姫…!」
「お願い、幸村。…戦に行く貴方に出来る事はこれ位しか…。」
言いながら姫はぎゅっと自分から抱きついた。
思わず幸村がその背に手を回そうとすると
「駄目!…幸村は私に触っちゃ…。」
と制した。
「…苦…っそれはあまりに酷…。」
幸村が悲痛な声を上げた時、立ったまま抱きついていた姫がゆっくりと膝をついた。

「…ひ…姫…!」
「ご…ごめんなさい…。」
抗議めいた声に何故か謝りながら、それでも姫は幸村の着物の裾をおそるおそる捲り上げた。




障子越しの月明かりではほとんど見えないものの、朱色の着物の下は明らかに変化していた。
「これ以上は…禁を犯してしまいます。どうか…。」
姫の目前のものを隠すように裾を直そうとする幸村を姫が見上げる。
「…わ…私に、任せて…お願い。」
任せてと言う割には声は震えていたが、幸村はその必死な様子に抗えなかった。
「いつも…幸村が私に…だから…今夜は私が…。」
自分に言い聞かせるように呟いて、幸村に横になって…と続けた。

このままではいけないと思いつつも、幸村は姫がどうするのか見てみたい衝動に駆られた。
そして何より、己の欲望にも火が点いてしまっている。
「…こちらは触れてはならぬのに…姫にだけ…そんな…。」
ぶつぶつと自分の中で葛藤しながらも言われるままに横になる。
そこでもう一度、裾から幸村の両足があらわになると、その部分にそろそろと姫が手を伸ばした。

なにぶん、新婚とは言え日が浅い。
しかも相手は自分を下にも置かぬ扱いをする。
だから夜の時間も幸村任せで、彼自身に触れた事はあっても間近に見た事などない。
それで穿物の上から触れたその感触に驚きながらも、思い切って紐をほどいて張り詰めたものを解き放った。
それはビクンと弾けるように飛び出して来た。

(…ど…どうしたら…いいの…)
幸村自身を解放したものの、一瞬姫は途方に暮れたが
「姫、どうかご無理なさらず…。」
自分がこうなっているにもかかわらず、気遣う幸村に気持ちが凪ぎった。
(そう…無理なんかしなくても…)
姫の心は愛しい気持ちで一杯になった。
かつて一国の姫だった、と言うだけで今は何も持たず、何も出来ない自分を
大事に大事にしてくれる、唯一の男がここに居るのだ。

「…!」
幸村は突然の感触に息を呑んだ。
首だけ上げて見ると、姫の唇が己の物に触れている。
そして柔らかな舌にそろりと舐め上げられた。
「…姫…!な…なに、を…!」
姫の可愛らしい、薄桃色の唇が自分の物に触れるなど、とんでもない!
と幸村は思ったが、ゆっくりと躊躇いがちに開いた唇がそれを含んで行くのを感じて
全身が震えるほどのもどかしさを感じた。
熱いもので包まれるそれは、いつもとはまるで違う感覚で幸村を襲う。

「…ん…。」
姫は口の中いっぱいになった分身が、それでもまだ硬度を増していくのに驚いていた。
拙い自分の行為で高まってくれるのが素直に嬉しく、また自分の胸の奥底も痺れるような想いがある。

幸村の両手が、何度も姫を求めて空を舞った。
押し殺して漏れる吐息と、微かな水音とが静かな月夜に続く。






     ****************

幸村のその戦いぶりはいつにも増しての鬼神、いや魔神と言っても良かった。
目の前に迫るものは全てなぎ倒し、このまま天下すら取るぞと言う勢いに
信玄すらも驚嘆した。
「ううむ、流石我が最も信頼する無双の武将よ。女子を得れば成長するとは思ったが
これほどとは思わなんだ。」

けれど当の幸村は槍を振るいながら呟いていた。
「どけどけどけーー!戦を終らせ早く帰るのだ!やはり男は自らの手で抱いてこそー!」




'09'18


…こ、これはあげようかどうしようかと随分悩んだものです。
ご気分の悪くなった方には申し訳ない!
やはり幸村もマ○ロ状態は嫌みたいですね…。

チラッとでも思いついたら書かなきゃ済まない性分を反省します…。

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