BLUE ROSE

□10話
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「間違いない!!サボテン島と引き合ってる私たちの次の目的地はあの島よ!!」


「あれかァ〜〜〜っ!!!グランドライン2つ目の島だァ〜〜〜っ!!」


目の前に見えてきた島をログポースを覗きながら確認するナミに新しい島をみつけ嬉しそうな声をあげるルフィ

「気をつけなきゃ……ミス・オールサンデーの言っていたことが気になるわ」

「か…か…怪物でも出るってのか!!?」

「さァわからない」

ビビの言葉に急に引け腰になるウソップ
サンジも乗船祝いをしたし食糧を補給しないと…と話ながら島を見る

大きな川から内陸に船を進めていく



「っつっても おい…こりゃあ…まるで秘境の地だぜ……生い茂るジャングルだ」

「ここが“リトルガーデン”……!!」

「そんなかわいらしい名前の土地には見えねェぜ?」
「どの辺がリトルなんだ……!?」

「…だいたい見てよ!!こんな植物…私 図鑑でも見たことないわ」

『変わった島だな』

島の中に続く川を上ってクルーたちの視界に広がるのはうっそうと生い茂る密林

ギャアギャアと騒ぐ謎の声にバサバサと何かが飛ぶ音

可愛らしい名前には不似合いの場所だ

ナミが見てと言う植物は今まで見てきた植物とは形にしろ大きさにしろ大分姿がかけ離れている




ギャアッギャアッ!!!

「きゃあ!!!」

突然聞こえた大きな鳴き声に耳を塞いで驚くナミ

「何!!?今のっ!!!」

空をみれば声の主であろう鳥が飛び去る姿

そんな可愛らしいナミの反応にサンジはデレデレとハート型の煙をだしながらときめいていた

「…ナ…ナミさんったらかわいい…大丈夫さただの鳥だよ そしてここはただのジャングル心配ねェ」


大丈夫とナミを安心させているサンジをよそにカイトとルフィは飛んでいった鳥を見ていた



羽根の先に付いた立派な爪

肉食を思わせるような牙のついた口

色鮮やかな羽根に立派な尻尾


『鳥だけど……鳥じゃねえだろ』

「?…トカゲか…?」


『……近いものがあるな』


ドォン!!!


「!!?」「……!!!」




二人の観察を止めたのは船も震えるほど大きな爆発音

ビリビリと自分達の肌でも感じることが出来る程だ


オオオ……――-

いまだ余韻を残すその音にナミとウソップが慌てる


「これが……ただのジャングルから聞こえてくる音なの!!?」

「まるで火山でも噴火したような音だぜ 今のはっ!!?」

さらに近くの草むらがガサッと音をたてたかと思うと血まみれの虎が倒れた


「Σ……………!!!!! 普通じゃないわっ!!絶対普通じゃない!!!何で“ジャングルの王者”の虎が血まみれで倒れるの!!?」

「こ…この島には上陸しないことに決定っ!!」

「船の上でログがたまるのを静かに待って一刻も早く帰ってこの島を出ましょ…!! は…早くアラバスタへ行かなきゃねιι」


普通じゃない状況にナミは声を荒げウソップも冷や汗をたらしながらうなずく

だがそんな意見に相反するようにわくわくした表情を見せる男が一人



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